今更ながらパラサイトを観た。
僕の周りでは面白いって言う人と全然面白くないっていう人と賛否両論。
僕が観た感想としては面白かった。
格差問題の話。
下流階級の人間が上流階級の人間の家に家族ぐるみで巧みに入り込んでいく物語。
「どんなに背伸びしても実力がなければ越えられない壁がある」
このメッセージを一番強く感じた。
主人公家族は仕事がなくその日暮らしのための日銭稼ぎの毎日。
それがふとしたきっかけで上流階級の家に上手く潜り込み、上流のふりをする擬態生活。
見た目は綺麗なスーツに身を包み、身振りや言葉遣いをどれだけ正しても、その人間の本質は隠せない。
一見同じ上流の人間のようにみえるけど、どこか違和感がある。
その違和感を作中では
「におい」というメタファーで表現している。
小学生が「この人たち変なにおいがする」というシーンが強烈だった。
そんな背伸び生活が続くはずもなく、最後には崩壊する。
実力がなければいくら背伸びしても届かない。
そのことに気付いていたのは下流階級の家族の中でも主人公の青年だけだった気がする。
青年は最後の最後に自分の実力をつけてその壁を越えようと答えを出す。
背伸びして上流にいくのではなく、自分の実力でそこへいこうと。
僕もつい自分を大きくみせようとしがち(笑)
でも背伸びを繰り返してたらいつかメッキが剥がれるし、わかる人には背伸びしてるのがわかる。
上に行くためには背伸びせずなんかせず、自分自身の実力をつけるしかないという学び。
後半ちょいダークだったけど面白かった!