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2022年11月7日花火ができるまで

#3 訪問看護での一番最初のご利用者の思い出【花火ができるまで】

こんにちは。
花火がこれまで歩んできた道のりについて書くシリーズ。

前回は訪問看護への転職を決め、単身大阪へ飛び、何もかもが初めての経験だらけで刺激だったという話をしました。

今回は訪問看護ステーションに入ってすぐの現場について話します。

▼一番最初のご利用者

一番最初の利用者は今でも覚えている。

50代の失語症の方。

契約前の担当者会議は管理者と一緒に訪問した。
ケアマネが説明するケアプランや点数の話が意味不明だったけど、目の前の利用者を「この人で大丈夫か?」と不安にさせたくなかったので、「うんうん」と自信持って頷いていた。

初回訪問時のインターホンを押す瞬間はめちゃくちゃ緊張した。
40分の時間配分も掴めないままバイタルを測り、一緒にやりたいことや目標の確認、簡単なスクリーニング評価を行いながら、積極的に自己開示し関係構築に努めた。

「福岡から大阪に来た」ってだけで話が拡がるから最初引っ越しネタは重宝していた。

利用者の症状は軽度のブローカ失語だった。
時々会話中に言葉に詰まる場面があるが、日常会話にはほぼ支障がないレベル。
ただ、本人は復職を希望していた。

今、関わり方を思い返すと色々とできてなかったなあと反省点がある。

一番の反省点は病院にいたころの習慣で、いきなりSLTA(60分×3-4コマほどかかる大掛かりな失語症検査)を取ったこと。
週に1回40分の訪問頻度なので、すべて終えるのに2か月ほど要した。。
もちろん利用者もまだリハビリは開始できないのか、とヤキモキしていた。
ほぼ言語機能は保たれていたので、全部実施するのではなく、気になる箇所のみ抜粋して実施してもよかったなあ。

一緒に復職に向けた面接練習を行ったり、パソコンのタイピング練習を行い、最終的に就活が軌道に乗り出した辺りでリハビリ卒業となった。

▼訪問リハの面白さ

最初はわからないことだらけで不安の方が大きかったが、訪問の世界は病院とはまた違う面白さがあった。

復職を目標とする場合だと面接の場で失語症状を抑えながら話す練習とか、その人の生活とダイレクトに結びつくリハビリが多い。

もちろん機能訓練も行うが、週に1回40分で出来ることは限られている。
自主トレを活用したり、家族を巻き込んだりしながら、上手く目標設定していく必要がある。

急性期病院ではひたすら喚語困難や錯語を減らすための絵カード呼称訓練をやっていた。

もちろんそれも行うが、
在宅では病院以上に生活と地続きの具体的な課題や目標がある。
その目標を実現するためのリハビリ。

手触り感があるというか。
今やってるリハビリがそのままその人の生活に繋がってる感覚がある。

利用者ができるようになった瞬間や笑顔に直接触れることができる。

ここにすごく僕はやり甲斐を感じた。

▼連携の難しさ

この最初の時期は連携の難しさを痛感していた。

在宅の現場って主治医や担当ケアマネ、デイサービス等、とにかく関わる人が外に散らばってる。
病院だったら皆同じ箱の中にいるからすぐ報連相がお互いできるのに、在宅ではそれがめちゃくちゃ難しい。

電話してもケアマネが外にいて繋がらないとかザラにあるし、先生なんてピンポイントで昼休み前とかに電話しないと話せない。

今まで病院で当たり前のようにやってたことが難しい。

けど、ここをおろそかにすると利用者に不利益が生じることだけは分かっていたから、とにかく頻回に連絡し情報共有に努めた。

これは今でも続けていて、花火の「1訪問1報告」のキャッチフレーズは創業時からずっと変わってない。

その利用者に関わるチームのお互いがタイムリーに情報を共有し合っている状態。
これが良いチーム連携に繋がり、結果利用者の生活がより豊かになっていくと思っている。

利用者のために花火は連携にはめちゃくちゃ力を入れる。
これが原点。

ここから少しずつ訪問にも慣れ、徐々に僕の稼働率が上がっていき、パンクし、チーム崩壊も経験するんだけど、それはまた次回とか次々回とかで書こうと思う。

***

花火ができるまでシリーズは以下のリンクにまとめていきます。
~花火ができるまで~


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写真は関係ないけど大好きなマサラキッチンのカレー。まじで美味い!

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