今、構造主義の勉強にハマっていて、レヴィ・ストロースの「悲しき熱帯」を読んでいる。
構造主義の種になったソシュールの言語学の考え方が面白いと思ったのと、「これって組織にも使えるんじゃね?」って思うことがあった。
ソシュールの言語学の一部を僕の解釈でめちゃくちゃ簡単にまとめると、
世界には色んな事物(山、川、犬とか)があるけど、その個々に意味が存在するのではなく、そこに言語が与えられはじめて意味が生まれる。
例えば、
ある民族で「犬のような動物」に対し、それを指す言葉が「犬」しかなかったら、「あれは犬だ!」としか認識しない。
けど、「犬」、「狼」、「山犬」などの言葉が存在していれば、それぞれを別のものだと区別することができる。世界が広がるというか、より細かく認識することができる。
「あれは狼だね!」
「こっちは山犬だね!」
みたいな。
言語が世界の認識の幅を拡げたり、より解像度を上げる手助けをするようなイメージ。
逆に言語化できないものを思考することはできない。
会社のチームでもこれは当てはまるなあと感じている。
例えば、
「具体と抽象」
「PDCA」
「心理的安全性」
「戦略と戦術」
とか。
その言葉を知るだけで、その概念を認識し始める。
認識ができれば、思考がその言語の周辺にも拡がっていく。
白紙の画用紙に青色の水滴をランダムにポタポタ垂らすと、垂らした箇所にジワーっと色が拡がっていき、徐々に画用紙が青く染まっていくようなイメージ。
そのチームで大切にしたい価値観や共通言語にしたいワードとかをリーダーが意図的に口にしたり、普段の口癖にするだけでも、そのワードの周辺に思考が拡がって、チームの成長に繋がるのかもしれない。
PS
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