在宅医療の現場で働き出して5年目になる。
病院で働いてた頃と比べると価値観が大きく変わった。
病院では「安全」を軸に患者様と接していた。
嚥下障害で誤嚥リスクがある方に対し、絶対に肺炎にさせないように、安全を最優先に食事形態をミキサー食に落とし提供していた。
在宅にいる今は「幸福」を軸に利用者様と接するようになっている。
多少誤嚥のリスクがあっても、本人が望むのなら家族と同じ普通の食事を出来るだけ安全に食べれるようサポートしていく。
誤嚥リスクがあるから!、って本人の想いを無視して食事形態を落とすことはしない。
僕が逆の立場で、「あなたは誤嚥リスクがあり、麺類は危険だからラーメンは食べないでください」って言われても、「知るか!」ってなる。
好きなものは多少の誤嚥リスクがあったとしても食べたい。
それが難しくてもなんとか好きな物を食べれるように関わってほしい。
そこが在宅で言語聴覚士に求められるところだと思っている。
その人がどういった人生にしたいのか、その人らしさ、その人が何を食べたいのか。
それを大切にしたい。