「僕は今幸せなのか?」
花火を立ち上げる前、在宅医療の現場で言語聴覚士として働いていた時に浮かんでいた疑問です。
前職はとにかくハードワークで、1日8~9件訪問が当たり前でした。
移動時間はカツカツで、40分のリハビリが終わったら1分も無駄な時間を過ごすことなく利用者宅を出ます。
最後、ご利用者が「あのっ…」ともう少し話したそうでも、 「すみません、また来週伺いますね」と後ろ髪を引かれながら次の訪問へ向かう。
訪問看護を始めてすぐのころはご利用者も少なく、1人1人の笑顔にたくさん触れることができていました。
それがいつの間にかそれに気付く余裕もなくなり、 “ただ数をこなす”ことがすべてになっていました。
目の前のご利用者とじっくりと向き合いたくて在宅医療を選んだはずなのに、気付けばベルトコンベアのような毎日。
もちろん多くの事を学べました。けど、頭の中に常に浮かんでいたのは、
「僕は今幸せなのか?」
訪問看護や訪問リハの醍醐味は、じっくりとご利用者1人1人と向き合えるところだと僕は思っています。
そんな関わり方ができる訪問看護ステーションを創りたい。
僕らが訪問し、ご利用者1人1人と向き合い、寄り添うことで目の前のご利用者が少しでも生きる意味を見出してくれたり、笑顔になれるような、幸せを感じてくれるような、そんな存在で在りたい。
そしてそれが自分たちの幸せにもつながっていく。
そういった想いから花火を創業しました。
花火で働く看護師、花火が関わる人すべての人生がより豊かになるよう、全力で邁進して参ります。
株式会社Hanabi
代表取締役 出口 陽一朗